旅好きN高生が旅行中に遭遇した試練6選

旅とは,試練と危機の連続である。日常から離れることは,日常ではあり得ない危機に身を投じることを意味する。しかし私は,それでも旅が大好きだ。

N高校ではインターネットを通じていつでも学べるので,とても旅がしやすい。しかも,平日でも出かけられるので,密を避けることができる。2020年に旅行できなかった反動もあって,2021年はよく旅に出た。そのときに遭遇したもろもろの試練を,ここにご紹介したい。

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スーツケース破損

まずは軽度のものから。ゲストハウスで荷物を取り出そうとしたら,スーツケースのファスナーがぶっ壊れた。原因は,荷物の詰め込みすぎと推定される。

ゲストハウスのオーナーさんに,一時的に開け口をしばるためのひもをいただいた。しかし,このまま旅を続けることは難しい。新たなスーツケースを手に入れなければならないのだ。
私は近くの大手雑貨店に電話をかけ,スーツケースを扱っているか,古いものを回収してくれるかを尋ねた。
たくさんのスーツケースが売られていて,なかにはとても大きいものもあった。売場の表示を見ると,私が使っていたスーツケースは,3日間程度の旅行向けらしい。1週間の旅に,3日間向けを使っていたのだ。もちろん,さらに大きいスーツケースを購入して,古いものは回収を依頼した。回収手数料は激安だった。

スーツケース置き忘れ

さて,今回もスーツケース絡みである。スーツケースというのは,とても置き忘れやすいのだ。普段の外出では持ち歩かないものなので,電車の網棚などに置いたら最後,かならず置き忘れてしまう。

今回のスーツケース置き忘れ事故も,やはり網棚に置いたことが原因だ。バスが混んでいたので,スーツケースを網棚に置いたのだ。バスを降りてしばらく歩いたところで,スーツケースを置き忘れたことに気づいた。宿に着いてからバス会社に電話をかけると,なんと営業所まで取りに来いと言われたのだ。置き忘れたのは自分の過失だから仕方ない。私はバスに乗って営業所に向かったが,こんどはバス停にタブレット端末を置き忘れてしまった
無事手元に帰ってきたスーツケースを転がして駅前に戻る。UMPCで「端末を探す」にログインし,位置を特定しようと試みたが,そんなの無理な話だ。なにしろ,そのタブレット端末というのは回線契約のない無線LANモデルである。近くに無線LANスポットがない限りインターネットにはつながらず,位置特定などできるはずがないのである。
駅前の交番に問い合わせたところ,タブレットが警察に届けられていることがわかった。しかし,交番ではなく警察署で受け取らなければならない。私は警察署に向かった。

これ以降,スーツケースは決して網棚には置かないと決めた。混んでいるときはいつも持ち歩いているかばんを網棚に置き,スーツケースは膝の上だ。重いスーツケースを膝の上に置くのはつらいが,置き忘れるよりましである。

UMPC故障

次の試練はコンピュータ関係だ。愛用していたUMPC(ウルトラ・モバイル・パーソナル・コンピュータ;超携帯型個人用電算機)が壊れてしまった。

特急列車の中で帳簿をつけようと思ったら,OSが起動できなくなったのだ。クラウドストレージに保存しているので,帳簿のデータが失われることはない。しかし,帳簿に書き込むことはできない

宿に着いてからUMPCを調べてみたが,原因は分からなかった。OSを再インストールしようと思い,USBメモリにLinuxのインストールイメージを入れた。そして起動してみたら,なんと内蔵SSDが認識されていないとのこと。もうひとつ古くて大きなノートパソコンを持ってきたが,そちらはCPUが32Bitなので,帳簿ソフト「GnuCash」の最新版が動作しない。一度でも最新版で編集したファイルは,最新版でなければ開けないようになっている。

何度か試すと,なぜかSSDが認識された。喜び勇んで再インストールし,これで一安心,のはずだった
ほどなく新たな問題が明らかになった。なんと,少しでも衝撃を与えると画面が乱れ,動作しなくなるのだ。こうなると再起動するしかない。帳簿を扱える機器はこのUMPCしか持ってきていない。衝撃を与えないよう細心の注意を払いながら,記帳作業にあたることになったのである。

銀行の暗証番号を間違えた

貨幣経済が導入される前の時代はともかく,現代の旅にはお金がとても重要である。お金がないと,その日寝るところも見つからないのだ。

では,お金はじゅうぶんにあるのに,それを取り出せなくなったとしたらーーまさしく悪夢ではないか?

私は長野に帰る直前,ATMでお金を引き出そうとした。しかし,どうやら暗証番号が間違っているようだった。
たぶんこっちだろうーーまた間違えた。これに違いないーーいや,間違いだ。キャッシュカードはロックされた。印鑑を持って銀行の窓口に行くしかない
長野に帰ったあと,銀行に行って解除を依頼した。すぐにその場で解除できるわけではなく,一週間ほどかかるとのことだった。

宿の予約を間違えた

スクーリングに参加したときのこと。なんと,宿を1日短く予約してしまったのだ。予定が少々複雑だったためだが,予定を複雑たらしめたのは他ならぬ私自身の過失である

さて,宿に修正の電話を入れたのだが,留守電になってしまった。宿泊期間を延ばしたく,折り返し連絡いただきたい旨を録音して,電話を切った。

そしてスクーリングの日が来た。授業の空き時間に携帯電話を見ると,不在着信の表示が。次の授業まで時間があったので,かけ直した。
宿からだった。運よく空きがあり,オーナーさんも親切な方だったので,すんなり延長予約が成立した。

飛行機が運休

この項目を読む前に,まずはお使いのメールソフト(あるいはWebメール)を開き,受信箱をご確認いただきたい。重要なメールがなければこの記事に戻り,続きをお読み願う。もし重要なメールが来ていたら,遠慮なくこの記事を閉じていただきたい。この記事はいつでも読める。

飛行機に乗る予定の,約1週間前のことだ。私はゲストハウスでコンピュータを開き,電子メールの受信箱を確認した。
ん?なにやら航空会社からのメールが。乗る予定だった飛行機が運休したのだ。日付を見ると,なんと半月も前に送られていたのだ。受信ボックスの確認を怠っていたばかりに,重要なメールを半月も放置していたことになる。電子メールの確認は,決して怠ってはならない――私はこの教訓を胸に刻んだ。

血の気が引いた。すぐに両親にメールを転送し,その旨をSignalで告げた。父親と合流してから飛行機に乗る予定だったので,その後のことはすべて父親が取りはからってくれた。しかし,もしこれが完全な一人旅だったとしたら・・・ 私は飛行機に乗るなど初めてなのだ!