おすすめの緊急アプリ

いつ何が起きるかわからないのがこの世界である。刃物を持った強盗に襲われるかもしれないし,政治的な動機で拉致されるかもしれない。

そんな緊急事態に直面したときに役立つ ―スマートフォンが使えれば― アプリケーションソフトウエアを紹介する。

これは私がさまざまな緊急アプリを自分のスマートフォンにインストールして検証したなかから,特に優れたものを選んだ。
なお,ここにあげるアプリの中で,日本で開発されたものはひとつもない。日本語に対応したものすら少ない。日本国内でも積極的に,緊急アプリを開発してもらいたいものである。
日本は治安がいいから緊急アプリなど必要ないと思っていて,積極的に開発されていないのだろう。しかしいつこの国が混乱状態におちいり,治安が世界最悪に転落するかわからないのだ。今の日本は平和だが,未来も平和であるとは限らない。

スポンサーリンク

緊急アプリは複数使うこと

注意点として,緊急アプリは1つだけ入れておけばいいというものではない。自身が危惧する状況などによって,複数のアプリを導入・使用すべきである。アプリによってに機能や想定されている状況も異なるためだ。

Safety App

公式サイト Android iPhone

このアプリは,緊急時に必要とされるであろう機能を一通り備えている。家族や友人への通知,緊急通報受理機関への発呼,防犯ブザー,さらにはフェイク着信(着信しているように見せかける機能)まで搭載されている。

加えて,指定した時間が経過したら,あるいは衝撃を検知したら,家族や友人に緊急メッセージを送る機能も搭載されている。

デメリット

しかし,このアプリにも不足あるいは不満な点はある。

日本語に対応していない。

アプリ内の表記が全て英語である。そして緊急時に送られるメッセージもまた英語である。

緊急連絡先を追加しづらい。

まず,緊急連絡先に追加した時点で,英語のSMSが相手に送信される。
そして,相互に緊急連絡先追加する際は,SMSに記載されたリンクにアクセスする必要がある。しかし一度送信したことのある相手にはリンクが送信されない場合がある。すなわち,アプリをアンインストールしたり端末を買い替えるなど,アプリ情報が消えてしまった場合には再度追加することが難しいのである。

SOSボタンを間違えて押しやすい

家族や友人に緊急事態を知らせる “SOSボタン” は,私の機種の場合ちょうどホームボタンの真上にある。そしてナビゲーションバーが隠れたとき,ホームボタンがあるはずの場所に置かれる
ホームボタンを押そうとしたらSOSボタンを押してしまいかねない。

加えてアプリ画面下部のボタンはSOSを除く全てが設定やメニューである。SOS機能の設定をしようと思って押したら,緊急メッセージが送信されてしまう。

なお,誤送信の場合,相手もこのアプリを使っているなら,大迷惑になる。マナーモードであろうがお構いなしに大音量でブザーが鳴り響くのだ。

安全確認機能が不十分

暗い夜道を一人で歩くときなどには,定期的に安全を確認して,応答がなければ緊急メッセージを送る機能が欲しいものだ。しかしながら,このアプリの “Safety Timer” はそのようには動作しない。

例えば,タイマーを “5分” に設定したとする。5分後には警告音が鳴り,10秒以内に取消さなければ緊急メッセージが送られる。
そして,5分以内にタイマーを手動でリセットすることによって,安全を確認していることになる。なお,警告音が鳴ってから取消しても,タイマーはリセットされない。

動作が重い

このアプリは正常に機能しないことがある。健康維持のために走っているとき,衝撃検知とタイマーを動作させていた。公園で休憩したときに,タイマーの時間が近づいているのでリセットしようとスマートフォンを開いた。するとすでに時間切れらしかったが,アプリは緊急メッセージを送ることなく強制終了していた

今回は何事もなかったからよいものの,本当の緊急事態に動作しなかったら冗談では済まされない。

公式サイトが独自ドメインでない

開発元の公式サイトは,ホームページ作成ツールの “wix” を使って作成されており,独自ドメインが設定されていない。これは多少不安である。

GetHomeSafe

公式サイト Android iPhone
これは屋外アクティビティや危険地域への渡航などの際に,自身の安全を報告するアプリである。報告が途絶えたり,あるいは緊急信号を押したら,電子メールで緊急連絡先に通知される。なお,日本あてではテキストメッセージでの通信には対応していない。テキストメッセージはスマートフォンではなく,このアプリの運営元から送信される。
ただし,スマートフォンが破損するなどして通信が途絶えた場合にも通知されるかはわからない。

日本語に対応していない

このアプリもまた,すべて英語表記だ。無論,緊急連絡先への通知もすべて英語である

アクティビティ

警戒モードのようなものを “Activity” という(原義は,”活動”)。行動の概要を設定し,”Activity” をオンにしておくと,現在地が記録される。緊急連絡先は位置情報を確認できる。
“Actibity” がオンになっていると,一定時間経過後に自動で緊急連絡先に通知される。なお,時間は延長可能である。

チェックイン

位置などを報告することを,”Check In” (原義は,”入票”;ホテルや空港の “チェックイン”)という。手動で “Check In” することで,自身の安全を報告できる。メモも残せるらしい。

Hammer Security App

公式サイト Android
これは他の緊急アプリとは少し変わっている。安全確認や緊急発呼などの機能はないが,犯人が電源を切ろうとしたときに通知する,というものである。

日本語に対応していない

このアプリもまた,日本語表記ではない。すべて英語である。

擬似電源オフ

このアプリの最も特徴的な機能,すなわち “売り” は,擬似電源オフである。これは誘拐や暴行などの事件に於いて,犯罪者が被害者のスマートフォンをシャットダウンしようとしたとき,本当はシャットダウンされず,画面がオフになり,登録された連絡先に緊急メッセージが送信される。

注意点として,擬似電源オフから復活するには,端末を強制再起動するか充電ケーブルを接続する,あるいは専用のWebサイトから操作する必要がある。

だが,本当に犯罪者は被害者のスマートフォンの電源を切るのだろうか。被害者の情報を盗むためにあえて破壊しないとしても,私が犯人ならおとなしく電源を切ったりはしない。SIMカードを抜いた上で脅迫してロックを解除させ,情報を盗るなど悪用してからSIMといっしょに裏ルートで売る。そうすれば買い手に罪をなすりつけて捜査をかく乱できる。

アプリロックと緊急PIN

銀行口座や通信アプリなど,機密情報が入っているアプリを起動する際に暗証番号を要求することができる。いわゆるアプリロックというものである。普通のアプリロックと異なるのが,脅されたときなどに緊急用の暗証番号を入力すると,緊急メッセージが送信されるところである。なお,設定によっては,それに加えて擬似電源オフを作動させることもできる。

だが,スマートフォンのロック画面には対応していない。画面ロックを解除するよう脅された時点で,緊急用暗証番号を使ってメッセージを送信できればいい。

Carelife

公式サイト Android
これは物理キーに割り当てて使いたい。iPhoneの “緊急SOS” に似た使い勝手になるだろう。
緊急事態の種別を選択すれば,指定された番号に発呼され,テキストメッセージが送信される。

日本語表記が変

自動翻訳されたのだろうか,日本語表記がところどころおかしな点がみられる。

緊急通報用電話番号

“緊急通報用電話番号” を設定することによって,緊急時に自動的に発呼される電話番号を指定できる。緊急通報受理機関のみならず,保険会社や医療機関の電話番号を設定してもよいかもしれない。