Emacs ―最高のテキストエディタ

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概要

Emacsとは,テキストエディタの一種である。テキストエディタは 文字だけ ―画像はおろか,書体や文字サイズの情報さえも含まない― のファイルを編集するためのソフトウェアだ。

テキストエディタとワードプロセッサの違い

テキストエディタは 純粋な文字だけ を扱うのに対して,ワードプロセッサは 書体や配置情報,色や文字サイズをも 扱うのだ。テキストエディタでも色やサイズを変えることはできるが,それはあくまで 表示される ものであり,データに色やサイズが含まれるわけではない。
テキストエディタとワードプロセッサは混同されがちである。なぜならどちらも文字を扱うからである。

代表製品

代表的なテキストエディタは,”Emacs” や “Vim” のほか, Windowsの “メモ帳” やMacOSの “テキストエディット” であろう。
対して代表的なワードプロセッサソフトは,”Microsoft Word” や “LibreOffice Writer” だ。

用途

テキストエディタは現代ではプログラミングに使われることが多い。記法や内容によっては印刷物の原稿 ―印刷前にワードプロセッサで調整することが前提だが― を書く目的にも使用できる。日本語でも振り仮名や傍点さえ使わなければ,テキストエディタで原稿を書けるだろう。ちなみにこのブログもマークダウン記法を使用してテキストエディタで書いている。
一方でワードプロセッサは,ビジネス文書や小説など,文字を主体とする印刷物を書くときに使われることが多い。書体やサイズを変更したり,振り仮名を振ったり,色を変えることもできる。

電子文具

私は文房具が好きだ。だが,狭義の 文房具 ―すなわち万年筆やノートブック― に関心を持ち始めたのは中学生のときで,それ以前はコンピュータや周辺機器,ソフトウェアに強い関心を持っていた。文房具店にはたいてい電子卓上 計算機 が売られている ―コンピュータは英語で計算士もしくは計算器具を意味した― 。現代のコンピュータも情報を扱う道具としてみれば,万年筆と同じく文房具に分類されるべきだろう。

高い拡張性

Emacsは高度な拡張性を特徴としている。文字色や背景色を変えたり,キーバインド(ショートカットキー)を自由に設定できる。私はそのような使い方をしていないが,設定次第ではメールソフトやワードプロセッサとしても使えるらしい。

設定ファイル

Emacsの設定は,所定の位置にある テキストファイルを編集 することによる。
その “所定の位置” とは,LinuxもしくはMacOSの場合,下記になる;
~/.emacs.d/
Windowsならば下記である;
C:\Users\(自己のユーザー名)\AppData\Roaming.emacs.d
そこに,”init.el” という名のテキストファイルを置く。拡張子が “txt” ではないが,拡張子などただの記号にすぎない。すなわち,下記のテキストファイルを編集する;
~/.emacs.d/init.el (LinuxまたはMacOS)
C:\Users\(自己のユーザー名)\AppData\Roaming.emacs.d\init.el(Windows)

設定内容

コメントアウト;

行頭に “;” を記述する。

スタート画面(Emacs開始時に表示されるかっこいい画面)非表示;

(setq inhibit-startup-screen t)

文字コードをUTF-8に(文字化け防止)

(set-default-coding-systems ‘utf-8-unix)
(set-keyboard-coding-system ‘utf-8-unix)
(set-terminal-coding-system ‘utf-8-unix)

クラウドで同期する方法

(ここではパス表記をLinuxに統一する)


“Dropbox” や “Googleドライブ” などのクラウドストレージを利用して設定を同期することができる。
コンピュータにクラウドストレージを同期した上で,設定ファイル(~/.emacs.d/init.el)に下記のように記すのだ;
(load “(読み込みたいファイル)”);

たとえば,Dropboxの”Emacs設定” フォルダ内にある “emacs.txt” を読み込みたい場合;
(load “~/Dropbox/Emacs設定/emacs.txt”);
とする。

そして,そのファイルに設定を記述すればよい。

ダウンロード,インストール

Linux

Debian系なら,”sudo apt install emacs” とコマンドを打てば導入できるだろう。他のディストリビューションでも,標準のパッケージ管理システムから導入できるはずだ。

MacOS

パッケージ管理システムから “Homebrew” を使用するか,あるいはこのサイトからダウンロードできる。

Windows

公式サイトから “Main GNU FTP Server” にアクセスし,”Emacs-XX” (XX は数字)のうち最も数字が大きいものを選ぶ。そして自身の環境に適したインストーラをダウンロードする。