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ブログ

なぜいじめが起きるのか──原因と対策を考察する

2022-06-04

いじめが社会問題とされるようになって久しい。何十年間も多くの苦しみをもたらしてきた問題ながら,わが国ではいまだに有効な解決策が示されていないように思う。

重要なのは,「いじめは悪いことだ」といくら繰り返しても,件数が経るわけでもなければ,中身が残酷でなくなるわけでもない,ということだ。

いじめている人たちだって,それが公式に推奨されないことであり,相手に一生の傷を負わせるおそれがあることは知っているのだ。それを承知のうえで,彼らなりの正当性があるから,いじめているわけである。たんに,「悪い」とか,「人を傷つける」といったところで,効果はない。本人たちからすれば,上限時速40キロメートルの道路を時速60キロメートルで走るとか,技適マークのない海外スマートフォンを使うとかいったこととおなじ感覚なのである。

いじめは「自己免疫疾患」である

いじめはどこにでもある,とよくいわれる。学校だけではなく,会社や幼稚園,オンラインコミュニティ,さらには宗教団体のなかでさえ,いじめが起きてしまうらしい。

私たちの身体のなかでも,いじめが起きることをご存知だろうか。それが,自己免疫疾患である。

自分の身体を守るための仕組みである免疫系が,身体の一部を攻撃してしまう。学校だろうが会社だろうが非営利団体だろうが,人の集まりで起きるいじめも同じようなことだ。

自分たちのなかの秩序を守るための仕組みが,たいして害をなさない人を,あたかもきわめて危険な存在のようにとらえ,徹底的に攻撃する。

いじめている人たちからすれば,危険に対処したにすぎず,その結果相手が傷ついたとしても,それはやむを得ないことなのである。一方,いじめられた人にとっては,なんら害をなしたわけでもないのに理不尽に忌避されて攻撃されるわけだから,たまったものではない。

「集団が危機にさらされている」から,いじめが起きる

いじめが起きてしまう原因は,集団ぜんたいの警戒心が強いときである。つまり,集団が危機にさらされていると感じているとき,ということになる。

だから,危機感をあおれば,いじめを起こすことができる。もっとも効果的な文句は,「この集団のなかに,裏切り者が隠れています!」だ。こうすれば,集団は「裏切り者」への怒りと恐怖でいっぱいになり,構成員はたがいに疑心暗鬼になる。そして,いじめが発生する。

いじめをなくすには,それと逆のことをすればいい。すなわち,恐怖や不安をとりのぞくことである。重要なのは,いじめの原因となるのは現実的または具体的な危険にかぎらないということだ。「よくわからないが,なんとなく怖い」というだけでも,いじめが発生するのだ。


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